日本財団 図書館


 

(2) 学ぶべき生命の機能
? 膜介在型エネルギー変換
生体は、ATPを代表とするように、プロトンやナトリウムなどのイオンを用いて酸・塩基反応により必要とされるエネルギーを得ている。また、酸化還元反応では、電子が反応の媒体になっている。表4−2に示すように、膜を隔てた電荷の分離がエネルギーの蓄積となっており、エネルギーの輸送と膜間の物質輸送が対の関係になっている。

表4−2 膜媒介型エネルギー変換

036-1.gif

? イオン輸送の進化
イオン輸送は、図4−6の進化を経ている。

036-2.gif

図4-6 イオン輸送の進化

? シャイベ集合体(Scheibe aggregation)
膜を介した特異的なエネルギー移動メカニズムにシャイベ集合体(Scheibe aggregation)がある。これは、単分子層のLB膜構造をとる複合体で、鋭い吸収ピークと傾向ピークをとることが特徴である。

036-3.gif

図4−7 シャイベ集合体

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION