(2) 学ぶべき生命の機能 ? 膜介在型エネルギー変換 生体は、ATPを代表とするように、プロトンやナトリウムなどのイオンを用いて酸・塩基反応により必要とされるエネルギーを得ている。また、酸化還元反応では、電子が反応の媒体になっている。表4−2に示すように、膜を隔てた電荷の分離がエネルギーの蓄積となっており、エネルギーの輸送と膜間の物質輸送が対の関係になっている。 表4−2 膜媒介型エネルギー変換
? イオン輸送の進化 イオン輸送は、図4−6の進化を経ている。 図4-6 イオン輸送の進化
? シャイベ集合体(Scheibe aggregation) 膜を介した特異的なエネルギー移動メカニズムにシャイベ集合体(Scheibe aggregation)がある。これは、単分子層のLB膜構造をとる複合体で、鋭い吸収ピークと傾向ピークをとることが特徴である。 図4−7 シャイベ集合体
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